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高度な見守りと声掛け

このページのポイント 望ましい行動を褒めよう

 以前に「見守りも立派な仕事」というタイトルで発信しました。
支援者の中には見守りを苦手とされる方が割といます。何か当事者を助けたい・役に立ちたいという思いが強すぎて、だと思います。

 当事者を支援するにあたって、よく観察します。半年、一年単位で見ます。
当事者が望ましくない行動を取った時に支援者が注意することは多くのひとができると思います。

 ただ、高度な見守りと声掛けとは「以前に比べて望ましい行動を取った時」に褒めることです。

 「ええ!○○さん、そういうことできるようになったのね、成長したね。」
という声かけがあれば、当事者が多少上から目線だなと感じても悪い気はしません。
支援者に褒められた行動は当事者の次の行動に、良い方向に影響します。

 例えば、以前は感謝すべき時にありがとうを言えなかった人が「ありがとう」と言えた時に褒めると言ったことです。また別の例として、以前はあまり話してくれなかった人が自分の身の上話をしてくれたときに「〇〇さん、今日は貴重なお話をきかせてくれて、○○さんを少し理解できたわ。」などといった声かけです。

 これは親が子供を育てるとき、先生が生徒を、上司が部下を導く時にも使われる方法です。
かなり時間がかかるし、支援者が当事者をよく見ていないとできないのです。

 見守りも支援者にとって大事な仕事で、やりようによっては非常に高度な仕事なのです。

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プロフィール

大阪のすえっち

Author:大阪のすえっち
すえっちです。精神障害者です。

自立生活センターで働いています。

当事者から支援者に知っていただきたいことを発信します。

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