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信頼関係を築くために①

このページのポイント幻覚を否定しない。

 「支援者は当事者と信頼関係をむすぶ必要がある。」などとよくその手の教科書にかいてあります。

「ラポール」と言われるものです。

僕は当事者としてどうやって支援者を信頼していったかは説明できませんが、どうやって信頼しなくなったかは説明できます。

 例えば幻臭がした時に「変なニオイがします。」と医師に伝えると、医師は「それは気のせいでしょう。」といわれました。

支援者が幻聴や幻臭などの幻覚を否定すると、私は「この人はわかってくれないな。」と思いました。

私は一気にこの医師に話をする気が失せたのを覚えてます。その後、治療どころではなくなりました。

 では、どういえば私は納得できたのでしょうか。

「変なニオイがするのですね。でもそれは病気の症状の1つですよ。心配しないで下さい。」

このように声かけをしてもらえればよかったなと思います。

当事者の「音が聞こえる、声が聞こえる。」との訴えには、支援者は「私には聞こえませんが、あなたには聞こえるのですね。」

一度肯定してもらえたら私は安心したのではないかなと思います。

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大阪のすえっち

Author:大阪のすえっち
すえっちです。精神障害者です。

自立生活センターで働いています。

当事者から支援者に知っていただきたいことを発信します。

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